見上げて・・・

どうしても、日々に追われて

自分を取り戻せなくなるときがある


目先のコトを済ませることに精一杯


子供と散歩に出かけても

いつの間にか先へゆくことしか考えなかったり

何時になるから 何時までに帰らなくちゃ

ご飯は何? 何なら食べてくれる?

ああもう 車が来るわよ 端っこ歩いて!

何やってるの 早くこっちに来て!



そんな ゆとりの無い私に 気づいているかのように

いや 気づいているのだろう 子供なりに



「ママ〜大好き」



突然 娘が言う

ハッとして 娘の顔を見る

笑ってはいるけれど

目の奥が やや不安げ



立ち止まり 抱きしめる



「ママも大好きだよ 大事な大事な宝物だよ」




そうして 歩き出し

しばらくして 娘が言う




「ママ〜う〜たん」






見上げる空に 丸い雲

ホントだ う〜たんそっくりな雲



大好きな空を見上げることも忘れてたよ



私を取り戻してくれるのは

いつも娘達




ありがとう


いつも


ありがとう


ホントに